☆A別館☆

□王様ゲーム
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そう言って涙に濡れた瞳で見上げてくる。
どうやら都合のいい聞き違いではないらしい。

「わ、わかった」

もう怒りもどこかへいってしまって。
逆に大人げなかった自分を情けなく思っていたくらいだが。
こんなに可愛い姿を見せてくれるんだったら…
たまに怒ってみるのも悪くない、か?

「よかった」

でもやはり。
彼には涙よりも笑顔の方がよく似合う。

「エド…」
「ぁ…」

顔を近付けたら目を閉じる。
軽く閉じられた口唇に自分のを重ねた。

「んんっ…」

人通りが少ないとはいえ道端だ。
すぐに離すつもりだった。
でも。
一度触れてしまえば最後、とことん貪らないと気が済まない。

「ふ…」

やっと彼を解放した時には、お互い息も上がり。
赤く色づいたエドの口唇がなんとも色っぽくて、益々欲情してしまった。

「今夜は何でも言うことをきいてくれるんだろう?楽しみだ」
「/////」

そっと囁いたら耳まで赤く染めて。

「早く家に帰ろうぜ。……王様///」

自分で言って恥ずかしいのか、俺の胸に再び顔を埋めた。

「どうした、顔が赤いぞ?」
「うるせぇ!///」

ようやくいつもの彼に戻ったみたいだ。
王様ゲームのお陰で一時は気まずくなってしまったが…
終わりよければ全てよし。
今夜はどんな風に彼を愛そうか。
夜はまだまだ…
これからなんだから…





















end.
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