サヴァ小説番外編
□ある日の無人島
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「おぉ〜いっ!これ見てくれよ〜」
ハワードが袋を振り回しながら軽快に駆けて来た。
静かだな、と思っていたら居なかったのだ。
「何か見つけてきたの?」
テーブルで籠を編んでいたシャアラがその手を止めて見やった。
「へへ〜ん、見ておどろくな〜♪」
みんなの家の広場に散らばっていた皆が、テーブルに集まってハワードを囲んだ。
「じゃじゃ〜ん!」
袋から出されたものに首をかしげた。
「何だそれは・・?食べれるのか・・?」
メノリは眉をひそめ、チャコを見やった。
チャコはそれを受け取り、スキャンした。
「おお!!こ、これは・・」
「何・・?食べれそう?」
ルナもチャコの言葉を待った。
「・・じゃがポックルや!」
「じゃがポックル〜!?」
カオル以外の皆が声をそろえた。
「何だよ、それ・・?イモとは違うのか?」
けげんそうにハワードはチャコを見る。
「21世紀、地球に日本っちゅう島国があったんや。
そこの北海道という地域の銘品とこれは同じや!」
「じゃあ、食べれるんだね」
シンゴはゴクリと咽を鳴らした。
違う味のものに飢えていたのだ。
「では、さっそく♪」
皆で分け合ってイスに座った。
「いただきま〜すっ!!」
もしゃ、もしゃ。
「ん?カオルは食べないの?」
ルナは手に持ったまま食さないカオルに声をかけた。
「・・いや、もう少ししてから食べる」
「カオルはいっつもそうなんだよ!何を気取っているんだか」
もぐもぐ口からこぼしてハワードがしゃべり、メノリは嫌そうに顔をしかめた。
食べ始めたカオルを見て、ルナはホッとして自分も食事をつづけた。
カオルがいつも少し遅れて食べるのは、
異常をきたすものがいないか確かめてるためだったりする・・。
石橋をたたいて渡る男。
とくにハワードの変化をチェック。
ベルはゴクリとじゃがポックルを飲み込んだ。
口の中に広がる味わい・・。
「うん!これは・・」
続きはそれを食べてから!
というわけで、去年あたりからブレイクした北海道土産をサヴァに絡めてみました。
『全然関係ないしっ!!』
と突っ込んで下さい(笑)
本当に人気で、手に入らないんですよ。
まぁ、無人島になってるって設定もいっちゃってますがね(笑)