□未定
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ある日、シンは生徒会の仕事の残りを終わらせる為、夕日がもう沈みかけている時刻にまだ生徒会室に残っていた。
今この時期は、3学期期末試験1週間前なので部活のほとんどが活動を停止しており、校舎にはシンを含めほんの数人しか残っていなかった。
「カミルさんめっ!全部オレに押し付けなくたっていいのに!……ったく、単位落としたらどうすんだよ…」
と言いつつも、自ら意地を張り出しゃばった結果なのでやらない訳にはならない。
こんな時は、自分の性格が恨めしい。
一歩引いてカミルに任せればよかったものを「お前には無理だ」と言われてしまうと、ついつい反発してしまう。ルイがいれば仲裁に入ってくれて仕事もやってくれただろう。しかし、あいにくルイは何か用事があるとかで今日学校を休んでいる。もしかしてカミルはルイがいないのを見計らって仕事の話を持ちかけたのかもしれない、という考えが浮かんでくる。普段仕事をしない自分への制裁か・・・と。
「それにしても、提出日が明後日なんて……畜生っっっ!!!」
シンは、慣れない仕事を長時間やっていた為、頭が痛くなった。
そこで、仕事を途中で中断し屋上に行って気分転換しようと思い、今までのデータを保存しパソコンの電源を切った。
屋上へと続く階段を上っていると、目的地である屋上から微かに人の声が聞こえた。
それは、近づくにつれてはっきりと聞こえ、その声は少女の歌声であることが分かった。

   雲に水たまりあふれて 空が泣き出しそう
   溺れていく日常に中 瞼の裏つめたい
   長い夜ひとり超えて ため息で消した朝の音
   取り戻せない ズレた時間はもう巻き戻せない

シンは、この歌に悲しいようで切ないようで、それでいて優しさを感じた。
歌声はどこまでも澄み切っていて鈴の音のように軽やかで、しかし心に深深と響くものだった。
シンは、この歌声の主がどんな人なのか気になり、残りわずかとなった階段を駆け上った。

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何となくお話を書いてみたくなった(照)
妄想は好きだけど、文章書くのは初めて。ずいぶんとつたないものだと自負しております。

シンは、生徒会会計。しかし、普段はほとんど同じ書記にしてクラスメイトのルイに任せているため何もやってないに等しい。
カミルは生徒会副会長。頭脳明晰、スポーツ万能、眉目秀麗だが、他人に関しては無頓着。

そのうち設定が増えていくかな。

っていうより続かないかも・・・(爆)

ちなみに、文に出てきた歌詞はnajaさんのMr.deja vuから引っこ抜いてきました。
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