BOYS LOVE

□おれのスピードスター
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『キャー!ケンヤくーん!』

『かっこええ!こっち向いて〜!』




─バンッ!

「なに謙也さんモテとんねん」

「ええっ!?急になんやねん!」


俺はジャージから制服に着替え真っ最中の謙也さんをロッカーに追いやり、音を立ててロッカーに手を置いた。
一番始めの声援は、今日の部活中の謙也さんのファンっちゅー話や。
馴れ馴れしく謙也さんの名前呼ぶなや。


「光の方がモテとるやろ!」

「部長ほどやないですけど」

「否定せんのかいっ!」

「財前の方が謙也よりはモテとるやろ」

「あら、うちは謙也くん好きよ♪」

「浮気か!小春ーぅ!!」


てか退けや、と言う謙也さんを無視してさらにじりじり詰め寄る。
周りに先輩たちがおってもお構いなしっちゅーことで。やって俺ら公認やし?(レギュラーの中だけな)


「謙也さんは誰のやねん」

「…………財前光、」

「ならデレデレ鼻の下伸ばさんといて下さい。みんなの謙也さんやない、俺の謙也さんなんやから」

「っ鼻の下伸ばしとらんわ!そ、それに……俺はずっと、光のもんやん」

「謙也さん…」


かわええ。なんちゅーかわええこと言うようになったんや謙也さん。
少し恥ずかそうに、照れながら言う謙也さんに俺はきゅんっとときめいた。

でも、


「上半身裸で言われたら、誘ってるようにしか聞こえないんスけど」

「ばっ…!///ちちちちゃうわアホ!」


脱いだ上ユニホームで前を隠す謙也さん。それが逆にえろくてそそられる。
あー、そない照れんといてくださいよ。よけい抑え利かんくなるやん。


「謙也さんがかわええこと言うんがあかんのやで。お仕置きやな」

「はあ!?ちょ、なんでお仕置き?!」

「ええから、謙也さんは大人しく喘いでください」

「おかしいやろそれ!やって、まだみんなおr


「小春〜!一緒に帰ろ!」

「ほら金太郎さんも帰るわよ」

「えー?なんでー?謙也と光はー?」

「謙也はん、財前はん、お先に」

「財前、戸締まり頼むな。謙也、オサムちゃんに部誌頼むわ。ほなまた明日〜」

「うぃース。お疲れ様です」

「えぇえー!!みんな帰んのかい!なら俺も一緒にk

「先輩ら気利かしてくれはってんから帰ったらあかんやろ。ほら、さっさと下も脱いでください」


先輩らが空気読んで部室から出ていかはった。部長ってほんま気利くな。
まっ、盗み聞きしたはるんかもしれんけど聞かせたもん勝ちやろ?俺の謙也さんっちゅーことで悪い虫付かんくなるし。

でも先輩たちはおらんなったのに、謙也さんはなかなか脱ごうとせぇへんからズボンに手をかけた。


「ぎゃあ?!///脱がすなやアホ!!」

「脱がせてほしかったんでしょ?もう何度もお互いの裸見てるんやから恥ずかしがることないやろ」

「おま…っ!部室でなんていや、やって……ひぁっ!」



あとはご想像にお任せしますわー。
まっ、謙也さんは俺のっちゅーことで。おいしくいただきました。



END



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