REBORN!

□危険信号
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誰もが平伏すその力。
女神のような容姿をしていながら力は別格、この世界の掟そのもののように強大。
お願い、誰も近づかないで
だが、少女は弱い。
心が優しく、自分に怯えていた。
「ガ…ンマ……」
泣きながらに俺の名を呼ぶ。助けてと言っているような、そんな一言。
強大な力を持って生まれたその少女の事は誰も助けられなかった。
勿論この俺も。
悔しさや憎らしさが募る。
何故この子なのだろう。
何故俺じゃないのだろう。
神は意地悪だ。
彼女を助ける術も、救う術も教えては下さらない。
「大丈夫だ。俺がいる。」
ただただいつものようにその言葉を言う。
口先だけで何も出来ない自分に腹がたつ。
俺は優しく抱きしめ続けた。その少女を。
あぁ、悪魔でも構わない。誰かこの子を楽にしてあげてくれ。


危険信号

(γ…私を殺して……)
(本当にそれしか救う道はないのだろうか。)



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