週間ピックアップ城




毎週、全国の城郭の中から一城紹介していきます

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10/25(Thu) 02:52
小田原城
学芸員A

八月六日、神奈川県は小田原市にある天下随一の惣構に守られた「無敵の要塞」と言っても過言でない小田原城を、お馴染み傅役の犬吾郎殿先導により訪れました。近世の大久保氏以降の石垣や水濠の他、天守・櫓・門等の復興建物や復元された桝形門を見た後、後北条氏時代の遺構を見たのですが、凄いの連発でした。流石は関東の城、小田原城の前に佐倉城や本佐倉城などの“土の城”を見て廻りましたが、この小田原城はその中でも別物です。特に小峰御鐘ノ台の大堀切と土塁は壮大で長大な土の壁と少し埋まり気味ながらも深い薬研堀が続き、途中には横矢掛も見られ、かなりの威圧感があります。惣構は当時、延長12Kmにも及び、この後の秀吉の城・御土居等の惣構普請にかなり影響を与えたようです。
 さて、現在の近世小田原城本丸に建つ復興天守より惣構を見渡してみますと僅かに形が見て取れるだけですが実際に街中を歩いて見ると多くの遺構が見えてきます。毎回、思うことですが写真で見るのと実物は全然違います。行った事が無い人は是非実際に訪れて実物を見てください。

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SH903i
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06/18(Mon) 23:00
八王子城
館長

 天正十八年(1590)八王子城は豊臣秀吉の命を受けた前田利家と上杉景勝の軍に攻められ一日で落城した。たった一日の戦いであったが、城中の兵の殆どが女子供を多く含む領民であり、その多くが御主殿裏の「御主殿の滝」で自殺し、三日三晩滝の水が赤く染まったと伝えられています。また城代の横地監物吉信は小河内村で自害して果てました。この地域の人は落城日に真っ赤な赤飯を炊き供養をする風習が今でも続きます。

 近年の発掘により御主殿や虎口の様子が明らかにされ、出土した貿易陶磁から当時の文化の高さがよく伺い知れます。しかしながら度々発掘で地表に表れる人骨や刀剣の破片、銃弾などからは、当時この城で凄惨を極めた“悲しい歴史”があったことを物語っているような気がします。

 そんな八王子城は、天正十二年(1584)に北条家三代目氏康の次男氏照によって築城されました。城は標高466mの城山に東西約2km、南北1kmにも及ぶ大規模な城で北条氏最大の支城でした。現在も段々と重なる曲輪群やそれらに伴い石垣が残っています。関東に珍しい石垣造りであり大手道も広く構造的に安土城に似せて造られたとする説があります。

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SH903i
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05/18(Fri) 10:20
★松江城
管理人

文永年間(1264〜74)に佐々木家の支流である末次氏が亀田山に初めて城を築いたのが始まりで、堀尾吉晴が月山富田城に代わる城として亀田山城を慶長12年(1607)より五年かけて近世城郭に大改修しました。城の縄張は「太閤記」の小瀬甫庵が担当したと云われています。現存する天守は現存十二天守の中でも一際武骨な感じを見せていますが、千鳥城と謂われる天守正面の千鳥破風と三・四重目の壁は漆喰塗籠で、武骨な中にも、派手に飾らない質素な美しさを見せていて、近年三つの櫓と土塀が復元されたので、県庁前からの風景は当時の城の勇姿さながらです。

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SH900i
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05/07(Mon) 22:17
伊賀上野城
館長

車から街を眺めていたら、至る所に忍者や城を配った看板やポスター等が目立ち地元民の郷土を愛する気持ちがひしひしと伝わってきます。駅を越え暫く進むとこんもりした森に天守が聳え建っています。「平山城ならではの良さやなぁ…」と思います。駐車場すぐの坂を登らず小学校の土塀沿いに歩いていくと筒井城の打込・野面石垣が表門跡まで続いていて気分が高まります。天守は木造なので、木の温もりを感じることができます。
 最上階には横山大観等の作品が天井に貼られ、絵天井になっています。
名物である本丸の高石垣は圧巻であり、多くの人を魅了しています

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SH900i
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04/15(Sun) 04:22
★宇和島城
管理人

名築城家藤堂高虎ゆかりの城。現存する天守は伊達氏が建て替えたものですが、現存12天守に数えられ、国の重要文化財指定を受けています。現存天守は下見板張の外観に旧式の望楼型天守だった高虎時代の天守とは大きく掛け離れていて、壮麗ながら実戦的な備えは皆無に等しい。高虎の天守は石垣を使わず直接岩盤に柱を建てるもので、三重天守のなかでは最も複雑な形をしていた他、一階平面は六間四方の四角形であり、層塔型天守の基礎になりました。この他、城の縄張は不等辺五角形で、攻め手に四角形に見せるという特異なもので本丸は楕円形曲輪でした。

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SH900i
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