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□○○の秋、なんて言うけれど
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「はーい、じゃあ今日も始めますよー」
「え、何これ。ちょっと新八君、なんなのこれ。なんか懐かしいセット組まれてんだけど」
「あれアルな。万事屋雑談会のセットアル」
「なんか今回限り復活するらしいですよ、万事屋雑談会」
「拒否!!」
「ちょ、いきなり拒否って!」
「だってやりたくねーもん、やだよ。ようやくうちのサイトのメニューから消えて、ほっとしてたのによぉ。なんで復活すんの?誰も望んでねーよ、もっかい死ねよ新八」
「なんで僕ぅぅぅ!?僕だってねえ、ほんとはやりたかないんですよ、この企画!でもね、ほら、こんなにハガキがきてるんですよ!」
「うわ、何これ!つーかなんのハガキ?」
「『私にとって、秋は○○の秋ですコノヤロー係』です」
「秋だぁ?おい新八ぃ、今季節はなんですか?ん?」
「……春ですね」
「だろ?それがなんで、今秋の話しなきゃなんねえの?おかしくね?」
「管理人さんに聞いてくださいよ、僕は知りませんよ」
「銀ちゃん、カンぺ出てるアル。早くハガキ紹介しろって書いてるヨ」
「はぁ?やだよめんどくせー。新八適当にやっといて。おい、そこの姉ちゃん、いちご牛乳」
「ほんっと、あんたは協調性ってもんが無いですね!言っときますけどね、この企画、10000Hit御礼企画のうちの一つなんですよ?このサイトへ足を運んでくださる皆様へ、感謝の気持ちを伝えるこの場で、その非協力的な態度はどうかと思うんですけど!」
「皆様ァァァ!!宇宙色眼鏡へ足を運んでくれてありがとォォォォ!!ほら、神楽も言え」
「これからも、万事屋トリオをよろしくお願いするアル!」
「よーし、これでどうだ新八。皆様への感謝、しっかり伝えたぞ。あ、やべ、ちょっと声嗄れたな。おい、そこの姉ちゃん、いちご牛乳さっさと持って来いや。聞こえてんだろ?」
「そんなヤケクソなありがとう、伝わるわけないでしょ。今ここを見てくださってる方もいるんですからね、ほんと、ちゃんとやりましょうよ」
「…ちっ。わーったよ。やりゃーいいんだろ、やりゃー。でも声嗄れてっからな。おい、なんで姉ちゃん動かないの?いちご牛乳って言ってるじゃん」
「もうこれ以上グダグダになったら救いようないですよ。早くハガキ紹介しましょ、ね?」
「いやでも喉が…」
「銀ちゃん、のど飴あげるヨ」
「お、サンキュー。ってか今どこから出したの?」
「秘密アル」
「教えろよー、気になるじゃん」
「えー。じゃあ、ジャンケンで勝ったら教えてあげるヨ」
「なんだよそれー。負けたら教えてもらえないんだろ?じゃあやだー」
「銀ちゃんが勝つかもしれないアルヨ。やってみなきゃ分からないアル」
「えー、でもぉー」
「はいぃぃぃぃ!!一枚目のハガキですぅぅぅ!!」
「ちょ、なんかツッコめよ新八ぃ。お前からツッコミを取ったらメガネしか残んないよ?」
「いやもういいですから。いい加減にしてくださいよ。早くハガキ紹介してください。前置き長すぎでしょ。絶対今これ読んでる人イライラしてますよ」
「はいはい。わーったよっと。で、何?これ読みゃいいの?」
「そうです」
「めんどくせーなー。えーっと…はい、一枚目のハガキはぁ。ペンネーム『俺は決してゴリラじゃありません。ちょっと顔がゴリラなだけです』さん。いや、もうペンネームからして意味分かんねえよ。つーかペンネームの意味を成してないよね。これアイツだよね」
「ま、まあ、とりあえずね、ハガキ読んでくださいよ」
「読むまでもねえだろ…。えっと、『僕にとって、秋は恋の秋です。というか、お妙さんの秋です。僕はもう、お妙さんにゾッコンです。暇さえあれば、お妙さんのことを考えてムラムラしています。秋は涼しいので、ムラムラしてもあんまり汗をかかないので、秋はムラムラするのに最適な季節なのです。冬は寒過ぎて…」
「いや、もういいです!銀さん、次のハガキいきましょう!」
「おう。神楽、このハガキ燃やしといて」
「ラージャ!」
「つーかこいつ、恋の秋っつーかムラムラの秋じゃん。マジキモいんだけど」
「いい人なんですけどね…」
「ただの変態だろ」
「それは否定しませんよ。はい、銀さん次のハガキです」
「はいはいっと。えー、ペンネーム『誰か僕に幸せがなんたるかを教えてください』さん。ずいぶんヘビーだな…。ってかさ、これペンネームっつーかさ、なんでみんな文章になってんの?」
「銀魂仕様です」
「いや、意味分かんねーから。まあ、とりあえず読んでみっか。『私にとって、秋は就活の秋です。というか、年中就活に明け暮れています。オールシーズン就活です。もし、いい就職話があったら私に教えてください。電話は無いので、直接教えに来てくださると嬉しいです。住所は、○○公園の…」
「銀さん」
「…神楽、これも燃やしといて。あんまり触るなよ、マダオが伝染るから」
「ラージャ!」
「ってかさっきからさ、なんかふざけたハガキしか無くね?俺達が真面目にやってもさ、ハガキがこんなんばっかだったらさ、意味無いと思うんだけど」
「…ですね。でもまあ、普通のハガキもあると思いますから。次、いってみましょう」
「やる気無くなってきたなー…いちご牛乳も来ねえし。まあ、読むか。ペンネーム『土方死ね』さん。…アイツだろ、これ絶対アイツだろ。なあ、このハガキも読むの?なんか、すっげー黒いんだけど。変な魔方陣みてーなの書いてあるんだけど」
「…やめときましょう」
「だな。神楽ぁ、これも」
「銀ちゃん、このハガキ破ってもいい?」
「…呪われそうだからやめといて」
「分かったアル」
「はい、銀さん、次のハガキです」
「えー、まだやんのかよー。もうだりーんだけど」
「つべこべ言わないで、ほら」
「…ちっ。えー、ペンネーム『お前が死ね総悟』さん」
「………」
「うわ、なんかこのハガキテカテカしてんだけど!手に油ついた!」
「神楽ちゃーん、これもお願い」
「もういっそのこと、全部燃やせばいいアル。どうせまともなハガキなんて無いネ」
「いやいや、まだ分かんないよ?あと1枚だけ!ね?」
「よーし。じゃあ、これでラストな。はい、ペンネーム『銀時、ふざけた企画なんかやってないで、攘夷志士になりな、もう!』さん。…神楽ぁ、もうハガキ全部燃やして。特にこのハガキは念入りに頼むわ。じっくりじわじわ、いたぶるようにな」
「待て待て待て!せめて内容読みましょう!ほんと、このままじゃ終われませんから!苦情殺到しますから!」
「じゃあ、あと1枚だけ選ばせて。これぜってー読みたくねえもん」
「はい!じゃあ…えっと、これなんかどうですかね?」
「ん?えっと、ペンネーム『ミントンの王子様』さん。…これさぁ」
「いいから!読んでください!」
「はいはい。えー、『僕にとって、秋はスポーツの秋です。仕事の合間合間に毎日ミントンの練習はしているのですが、秋は涼しくて、とても練習に身が入ります。いつかミントンを極めて、みんなに二度と「ジミー」なんて呼ばせないぞ!』」
「おお、まともなハガキじゃないですか。よかったですね、銀さん、神楽ちゃん」
「普通だねー。普通だけど、なんか涙出てきたよ」
「今まで散々だったからネ。普通っていいことアルな」
「うん。ほんとにね。これほどまでに普通の素晴らしさを感じたことは、今まで一度も無かったよ」
「まあ、結局アレだよ。みんな、秋はなんちゃらの秋、なんて言うけどさぁ、結局は煩悩の秋なんだよ。自分のやりたいことをさ、みんなここぞとばかりに『○○の秋だからァ、別にいいじゃーん』って勝手にこじつけて、好き放題やってるだけだよな」
「まあね、そうなんですけどね。ちなみに銀さんはなんの秋ですか?」
「糖分の秋」
「私は食欲の秋アル!」
「…うん、言うと思ってたけどね。僕は…そうだなぁ」
「誰もお前の回答なんか期待してないから。さっさと終わろうぜ」
「ちょ、僕にもなんか言わせてくださいよ!期待してる人だっていますよ!」
「いいや、いないね。どうせアレだろ、お通ちゃんの秋!とか言うんだろ。ダメガネの言うことなんて想像つくんだよ」
「いえ、僕は秋に限らず、お通ちゃんのこと考えてますから」
「うわ、マジキモいアル。しばらく私に近づかないで」
「つーことで、秋は煩悩の秋ってことで。欲望まみれの季節を、皆様楽しんでくださいねー」
「…もういいです。つーか、まだ春なんですけどね」
「だーかーらさぁ。この企画を春にやること自体間違ってんだよ。俺達は何も悪くないよ?すべて管理人が悪いんだよ」
「まあまあ。なんとかやりきったんですから、いいじゃないですか」
「なんも解決されてねーんだけどな」
「細かいことは気にしないで!じゃあ、終わりましょうか。せーの」
「「「皆様ぁぁ、10000Hit本当にありがとうございます!これからも宇宙色眼鏡をよろしくお願いします!」」」
「もう10000も半ばアルけどな」
「しっ!」
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はい、復活しましたよ、あの魔の企画が(笑
今回も、例によってグッダグダでしたね。
ほんとはもっといろんな人のハガキ紹介したかったんですけど、これ以上グダグダになるとね。
いや、もうグダグダ最高潮でしたけどね。
久し振りにグダグダ万事屋トリオのやりとり書けて、楽しかったです。
でもきっと、私一人が楽しいだけの企画になってしまいましたね(汗
機会があればまた書きたいんですけど、ほんと、誰にも望まれてない気がします。
でも楽しかったな(オイ
10000Hit御礼なのに、こんなグダグダな物を送り出していいのか、すっごい微妙なところなんですけど、皆様が少しでも楽しんでいただければ幸いです。
(2009.3.25 緋名子)