(Love)
□十四郎君の苦悩
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はあ……嫌なこと思い出したな。
この俺が一時でもマヨネーズをいらねえだなんてよ……。
『って、近藤さん?何泣いてんだよ。』
「トシ〜。頑張ったんだな。
いや、もう我慢しなくていいんだぞ。
思う存分マヨネーズを食べていいんだからな。
ほら、こんなにあるぞ。」
確かに近藤さんのさす方には大量のマヨネーズ。
…つっても一週間分ぐらいだけどな。
「副長!俺、副長のこと誤解してました。昔は可愛い所もあったんですね。」
『は?なんのことだよ。』
「さっきのバッチリ口に出してましたぜィ。」
『さっきのって…いや、そんな訳…。』
「我慢はいけませんぜィ、十四郎ちゃん。」
『…………なっ、いや、あれは違うぞ。
俺はずっとマヨネーズ一筋だ。
マヨをいらないなんて言う訳ねえだろ。』
「え、副長気にしてるのそこなんですか?
泣きそうだったとかの所じゃないんですか?」
『うるせえ!とりあえず、山崎!切腹しとけ』
「え、なんで俺ェェェェェ!」
くそ、あの日の分取り戻す為に誕生日はマヨネーズ二倍にすんぞ!!
end.