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□綱吉くんとザンザス様
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《綱吉くんとザンザス様》




「よぉ綱吉、久しぶりじゃねぇか………相変わらずの間抜け面だな」



「隼人〜この書類コピーしたら幹部の皆に配布してね。」



「シカト?!」



「十代目、お茶は……」



「いいよ、俺がやるから。コピーが終わったら休憩していいからね」



「はい。了解しました」



「なぁ綱吉……さっきからなぜ俺の方を見ようとしない」



「…俺いま忙しいんだよね。お茶淹れてくれない?」



「お前イスに座ってるだけじゃねぇか…。テメーは客人に茶も出せねぇのか」



「スクアーロは淹れてくれたけどな〜」



「………あ?」



「この前遊びにきたスクアーロは頼んだら快く淹れてくれたけどな〜。」



「……分かった!淹れればいいんだろ、余裕だぁ…
カス鮫に劣ってたまるか」



「(扱いやすい奴……)ありがとザンザス。
お茶菓子……あ、日本から送られてきたお土産でせんべいがあったんだ………食べる?」



「……センベイ?」



「バリバリするやつ。食べてみなよ」



「あぁ。ほら茶だ」



「わ〜ちゃんと淹れられるじゃん。」



「ったりめーだ」



「で……今日は何のよう?」



「いや……用っていうか…。
ただ暇だったから遊びに…」



「こちとら休む暇もないってのに…暗殺部隊って暇でいいね」


「あ…なんかすいません」



「まぁいいや、せんべい食べなよ。おいしいよ?」



「あぁ。…ん…っ、はが?!」



「っ?!どうしたの…急に目ぇ剥いて…」



「な…なんだこれは…喰えんのか?すげぇ固いんだが……
あ!お茶につけたら柔らかくなるんじゃねぇか?」



「おじいちゃんか。誇らしげな顔するな!
せんべいは固い食べ物なの」



「(おじいちゃんて………)
そうか…。それよりさっきの書類ってなんだったんだ?」



「何って………昨日の会議についてまとめた書類。話し合いの段階でみんなから色んな意見や希望が出てきたから」



「おぉ……ボンゴレの運営で部下からの意見を取り入れる……ということか」



「……俺は皆のことを"部下"だと思ったことはないけどね。
お前と違って」



「………ふん、言うじゃねぇか」


「みんなの意見を取り入れてこそ良いボンゴレになってくんだよ。あぁ俺ってなんて仲間思いのボスなんだろ」




「(どこが……結構部下使い荒いくせに…。知ってんだからな!怖いから直には言えないけど)」


「それより…何か今日のザンザス………いつもと違うな」



「あ?そうか………?」
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