short
□綱吉くんと骸さま
1ページ/4ページ
今日はいつも以上にダメな1日だった。体育では派手にすっころんで左腕を怪我するし、授業では数学も英語も当てられて(しかも答えられなかったし)、放課後は担任に捕まって仕事手伝わされて…………まぁいつもこんな感じっちゃあこんな感じだけどさ…
そんなわけで山本と獄寺くんには先に帰ってもらったから、俺はひとりで帰ろうとしてたはずだったんだけど………………
「こんな所で何してるの、骸」
「クフ、こんにちは綱吉くん」
骸は学校の門に寄りかかって俺の方を見ていた
「…誰か待ってるの?」
「クフフ、綱吉くんを待ってたに決まってるじゃないですか」
「えぇー…公衆の面前でストーカー宣言?すいませーんお巡りさーん!!」
「ちょ…っ!あわわやめてくださいよ!つーかマフィアが警察に頼ってどうするか」
「…………俺まだマフィアじゃないもん。一般人だもん」
「拗ねるな、子どもですか
…………まぁいいです、用事を済ませたいんです」
「あぁ、何か用事あるの?」
「今日1日僕に付き合ってもらえません?」
「今日………?随分急だな」
「すいません、今日じゃなきゃダメなんです。……明日じゃダメなんです」
「……別に俺は大丈夫だけど」
「そうですか、良かったです」
骸は穏やかに笑みを浮かべて回れ右をした
「じゃあ行きましょうか」
「うん………………ん?!」
骸は慌てる俺をよそにスタスタ歩き始めた
「おい骸!どこに…」
「そうですねぇ、まずは…商店街にでも行きましょうか」