春夏秋冬
□お礼小説
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「ツナー!」
学校の下校中、前方にツナを発見した。
ツナの後ろ姿を見ただけで大量に出された宿題への怨念も吹っ飛ぶ私。
「あっ!千晴ちゃん。」 「千晴・・・。」
隣にいた京子ちゃんに気付いたのは、ツナの元まで走った後だった。
「・・あっ・・・。」
二人のツーショットを見るだけで胸が痛くなる。
ふっとツナを見ると、明らかに苛立っていた。
京子ちゃんには分からないだろうが、幼馴染の私にはわかってしまう。
冷たい沈黙が流れる。 その沈黙に耐えきれなくなった。
「・・・何々!二人で下校デート?いいなぁー私も早く彼氏欲しいよ!羨ましい!・・じゃあ、私も帰るね。邪魔してごめん!バイバイ!また明日!」
私は、二人が並んでいる姿を見たくなくて、精一杯の虚勢を張って走って帰った。
0809