ムウ「ごきげんよう。天かける羊のごとく微笑みをたやさないムウ、精根こめて修復した聖衣を毎度粉々に砕かれ悪びれなく持って来られて内心この野郎血を余分に取ってやりましょうかだなんて考えていても微笑みは崩さない、仕事はいつでも完璧にこなす、アリエスのムウです」

瞬「…それって主に僕らに対する嫌みなのかな。悪いと思ってるよ!でも仕方ないじゃない。脆いんだもの、聖衣って」

ムウ「それだけの強敵と闘っているのは私も承知しています。ですから例え不眠不休で聖衣を修復することになっても、死にもの狂いで闘ってきたあなたたちを思えば、なんてことはない。問題は血を提供する聖域の脳みそ筋肉共です。彼らと来たら私がトンカンやってる横で飲むわ麻雀し出すわ大富豪始めるわ人生ゲームし出すわ、挙げ句酔っ払って修復完了したばかりの聖衣を着て「マッパに聖衣はなかなか爽快だ!」だなんてやられた日にはさすがに何も言わずにスターライトエクスティンクションしましたとも。いい加減ぶち切れて聞きました。なぜわざわざ人が仕事をしている横であほを始めるのかと。そうしたら彼ら、なんて言ったと思います?」

瞬「さぁ;;」

ムウ「一人仕事をさせているのは可哀想だから、寂しくないように近くでいてやるのだと。せめて手伝えないからそのくらいはしたいと。つくづく思いました。聖域にはもうあほしか残っていないのだと。とりあえずクリスタルウォールをはってしばらく誰も白羊宮には近づけないようにしました」

瞬「あなたも大変だね…;思うんだけど、聖衣修復をムウ以外にできるようにしないの?ほら、黄金聖闘士の誰かとかならすぐにやり方覚えて手伝ってくれるんじゃないの?」

ムウ「シュラやカミュ辺りならまだ可能性はありました。ですが生き残り組は破壊に特化したアバウトな方が多いんですよ。教えようにも聖衣がますます粉々になっていくだけです」

瞬「ミロは?スコーピオンの爪でうまいことやってくれそうなものだけれど」

ムウ「もちろん試しました。でも彼、いくらやっても星命点しか穴を開けられないんです。無論、聖衣も。見事に星命点だけをついた聖衣の残骸ができ上がりました。もう貴鬼が一人前になるのを待つしかありません」

瞬「そうなんだ…;;なるべく大切に扱うから、これからもお願いします;」






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