色々な世界

□雑用の範囲
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「バルドさぁん?」


「おぉ花子!」




あれ、なんだこれ…うわー。すげー。
何もかもまっくろくろすけだー。
あぁぁ…ず、頭痛が…。




「…何ですか、この大惨事は。」


「新しいもんが入ったからよ、試してみたんだ。」


「試したんですか…。」


「おうよ。ちょっと火力が強すぎたみてぇだな、はっはっは!」


「へ〜ふ〜ん・・・。」


「ん〜?」


「試したんですか。そのバカでかい大砲を料理に試したんですか。そんで部屋もお肉も真っ黒ですか。さ〜すがバルドさんだぁ。はははははははははははは…。」
↑キャラ崩壊


「…花子…??;」


「真面目に作るバルドさんかっこいいのになぁ…。」


「は?」


「素敵に可憐に調理するバルドさん、見てみたいな。」


「…任せろ!花子のためにおれが素敵に可憐に調理してやろうじゃねぇか!!!!」


「さっすがバルドさん☆期待してますよっ。」


「おうよ!///」


「では、私はメイリンさんのほうを見てきますね。」


「んじゃ、俺は早速料理を…」


「あ、バルドさん。」


「どうしたぁ!」


「また部屋と料理を真っ黒にするようなことがあれば…貴方も…ふふっ。」


「…き、気をつけます…;」







さぁ、バルドさんに釘を刺したことだし、
最後にメイリンさんの様子を…

よ、うす…を……





「あー!花子さん!!」





彼女は今何をしていた?
いや、気のせいだ、見間違いだ幻覚だ!

だってだって…昨日の夜セバスの野郎が
あんなにきれいに掃除していた客間が…!

まさにこれは

地獄絵図。



「助けてほしいだ!もう片づけようとしてるのに逆散らかって…ああぁ壺がぁ!!」





目眩がとまりません。





「あぁぁぁあメイリンさん!ここは私が片付けますからぁ!」


「それはダメですだぁ!セバスチャンさんからここを掃除するように言われて…」


「ですから私が掃除します!」


「いえ!私がしますだ!セバスチャンさんが信用して私に頼んでくださったんですから…!」


「(いや、単に人手が足りないだけでは…。)」





でもそうか。
メイリンさんはセバスチャンさんが好きなんだ。

好きな人のために頑張りたい気持ちはわかるなぁ。
可愛いなぁ、メイリンさんは。
よし、ここは…協力してあげなければ。
メイリンさんだって本気を出せば
部屋ひとつくらい素晴らしいものになるはず!!





「わかりました、メイリンさん。」


「へ?」


「ここはお任せします!ピッカピカにしてセバスチャンさんをびっくりさせてやりましょう!心臓止まるかもですよっ。」


「ありがとですだぁ花子さん!!」


「ごっちゃごちゃにしたら私がメイリンさんをびっくりさせてあげます!確実に心臓を止めるほど!」


「はいですだ……え?」


「では私は失礼しまーす。」





メイリンさんが後ろで叫んでる声が聞こえたけど無視無視。

でもなんでセバスチャンが好きなんだろう。
どこがいいんだ、あんなやつ・・・。
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