跡部の迅速すぎる説明に、優姫はデバイスを起動して聞き漏らさないようにするので精一杯 半分も頭に入ってこないうちに、跡部は次の指示にうつっていた
「双烹、仁王といけ。あと羽織監視官に諸々説明しろ」
自分の名が出たことにはっとして 跡部の視線を追えば、双烹と言われた女性が少しだけ眉をあげている
「それはそっちの役目じゃ?」
「んな時間ねえ。いくぞ、樺地、切原」
「ウス」
「え〜俺こっちっすか!?」
「つべこべ言わずについてこい」
「うぃーーっす」
どうやら今から別行動のようだ 歩き出した跡部にすぐさまついていった体格のいい男性(彼がおそらく樺地)と じゃあまた後で〜とヒラヒラ手を振って去っていった切原を見送れば
優姫は双烹と呼ばれた女性と、銃型の何かをくるくる回している男性(彼がおそらく仁王)と残されてしまった
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