アンリーズナブル
□巡らせる包囲網
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「──は店舗に向かえ、切原、仁王は残ってデータをまとめろ」
「えーーー俺デスクワークっすか！？いやっすよー！」
「仕事だ。つべこべ言わずにやれ」
「ええ〜〜〜〜」
星夜が分析室から戻ってきたとき、一係居室では、切原が駄々をこねている真っ最中だった
入室と共にいくつかの視線がこちらを向いて、羽織が真っ先に声をかけてくる
「あ、双烹さん。いま、捜査の割り振りしてたんですよ！」
「……」
「双烹さんは、私と一緒に二件目の店舗に来店履歴を───双烹さん？」
顔を覗きこまれて我に返る
ぼんやりしていたようだ
「あぁ、いこうか」
「はいっ！」
準備準備ーと羽織が諸々の支度をはじめる
その間に、星夜は視線を跡部へと向けた
「……」
「……何だ」
「……いや」
いってくる、と淡白に言い残して
星夜は気合い十分な羽織と共に、聞き込み調査へと出発した