短編

□一狩り行こうぜ!
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※モンスターハンターワールドのゲーム用語が出ます



休日
私は彼氏と一緒にモンハンをやっていた

オンラインのマルチプレイなので、場所は各々の自宅
会話はボイスチャット
どちらも剣士スタイル


一緒に出かけてデートしないんかい!とどこからかツッコミがきそうだが、どちらもゲーマーなので不満はない
むしろどちらも超ノリノリで大盛り上がりだった


いまは一緒に龍結晶の地にいって、イビルジョーの歴戦個体を狩りにいっている


『っしゃオラ乗った』

「いけいけダウン!」


二人ともそれなりにやり込んでいるので、狩りはそこそこスムーズに進んでいた
のだが


「ギャー!バゼルきたバゼル!!」


爆弾ばらまきモンスター、バゼルギウスがやってきてしまった
どでかい声で鳴きわめいたあげく、体から無数の爆弾を落としていく


『うわ出たようんこ爆弾野郎』

「ちょ、汚いやめろ、全部うんこに見えちゃうじゃん」

『いやだってこれみんないってんぜ』

「マジかよ私聞いたことな…あー!やばいバゼルこっち来る」

『え、ちょ、マジいま無理…おわぁああ!?』


イビルジョーがダウンして、その背から自動的に赤也が降ろされる
が、そこにバゼルギウスが爆弾をばら撒きながら突っ込んできたため、私は回避したが、赤也は大爆撃を食らった

赤也ハンターのHPが半分くらいになる


「赤也大爆発」

『ふざけんな今のは回避無理だわ』

「それ、今のは無理だわ」


回復必至な赤也のために、私はバゼルギウスを一旦相手取ることにする


「こやし投げる?」

『あー一旦戦わせてからでいいんじゃね』

「確かに」


この二個体が縄張り争いで戦ってくれれば、狩りの手間も少し省けるというものだ

イビルジョーが起き上がり、予定通り怒りモードへと突入
バゼルギウスを誘導し、再びイビルジョーの前に置いて
よし、このままお互い争ってHPを削りあえ!と思ったが


何故かイビルジョーが私の方に向かってきた


「うわー!なんでや!こっちくんな」


地面ごと抉ってくる攻撃をかわし、少し距離をとる
と思ったら今度は後方からバゼルギウスが突っ込んできて、私は見事に吹っ飛ばされた

とそこにイビルジョーの龍ブレスをくらい、HPが4分の1くらいになったげく、ものの見事にスタン

ぴーーんち


「ぎゃーー!気絶した死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」

『まかせろ丁度隕石ポイント』


彼のその声がした途端
エリアに閃光が瞬いた


…は?


『あっ、やべ間違えた』


石ころかなんかで龍結晶の塊を落とすつもりが、まちがえて閃光弾をセットしたままだったらしい

モンハンでよくある凡ミスである


「ばかやろー!イビルに閃光玉とかアホか!下手くそ!」

『スタンしてるやつに言われたかねー!』

「うるせー!はやく助けろや!」


ゲームあるある
口が悪くなる


ただ結果的に赤也のうっかり閃光弾で、逃げる隙ができた私は、無事に生存したままイビルジョーを狩ることができたのだった


ついでにうんこ爆弾野郎も狩った







一狩り行こうぜ!




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