短編
□BLはお呼びじゃない
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何の変哲もない日、の応接室にて
「ちょ…っまて、恭弥…!」
「待たないよ」
「ここじゃだめだって…ちょっ、落ち着け──おわっ!?」
「っ!?」
ガタガタン、と何かが倒れる音と
どすん、と床に落ちる音が二人分
そのタイミングで、応接室のドアが開かれた
「恭弥師匠ー!ディーノさんきてるってほん…と…………」
紺の目に飛び込んできたのは
床に仰向けに倒れた雲雀と、そこに覆い被さるディーノ
「い、いやああああああああ」
紺が逃げ出した
「待て紺誤解だー!」
「ちょっと完全に誤解されたよはやくどいて」
「わーってる…つかそもそもお前が急に襲ってくるからだろ」
やいのやいのと揉めながら、体制を整える雲雀とディーノ の二人
そこへ再びドタドタと慌ただしい足音が迫ってきた
「10も下の子供を泣かせるなボス!」
「厄介なの来たーー!」