時空の騎士
□(悪魔編)REIN’s PURPOSE
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幕間 REIN'S PURPOSE
クッソ…何だってどいつもこいつも勘だけは鋭いんだ…。タクッ…僕が行動しづらいじゃないか…。…次は逃げられないかな?
レインは森の中をさ迷い歩きながら考えていた。歩いているうちに気がついたら魔物に囲まれていた。
「そうだよなぁ〜」
魔物を薙ぎ払いながら考える。
考えてもみれば今にも死にそうなんだよなぁ…。戦うことが生命の危機だろ?先に病の方を何とかしないとあれ以上の成長はないわけか…。…一度帰るか?…いや、それは不可能か…時鉱石はこないだ全て破壊されたっけ…。
考え事をしながら魔物を殲滅させ、深い溜息を吐いた。
「やれやれ…だな…」
レインは武器をしまい、以前入手した薬の残りをてに取った。
これの成分を調べれば…何かわかるか…。…となるとあそこに行くしかないか…。
そう思って、レインは森を出て歩き続ける。
向かう先は【学術都市=イスベリア】。
イスベリアは"サースの森"から少し南に行ったところにあり、ノリで逃げ込んだ森を出て南下する。街道を歩きながら、レインは周囲を見渡す。
自然が豊かだな…。…ワイマーンも豊かな方だが…やっぱ荒れてるよな…。ここも…魔物さえ出なければ最高か…。
レインは色々と考えながら歩く。数時間が経過し、イスベリアに着いた。そして向かうは研究所。
「この成分を…ですか?」
「あぁ…。出来るだけ早く頼むよ…」
「…わかりました」
薬を研究者に託し、レインは宿に向かった。
することが無くなって、考えるのは四年前…。
…あいつさえ…居なければ…そうすれば死ぬことは無かったんだ…。僕の力じゃ…あいつ…"悪魔"を倒せない…。
…だから彼等の力を借りないと…。やつを倒せば…世界が救われる…。
…それが…彼女の願い…それが…彼女との約束…。…だから、"悪魔"は倒さないと…絶対に…。
そう思いながら、レインは眠りについた。その後、数日間、レインはこの町に滞在していた。