昼休みの始まりのチャイムとともにあたしは教室を飛び出し、まず購買へ。
お気に入りの抹茶オレを買って、ダッシュである場所へ向かう。


「―――雲雀くん!」
勢いよくドアを開くとそこには、愛しの風紀委員長がいた。
「…………また来たの」
顔も上げずに言う彼にあたしは微笑みをもらし、ソファに座る。
「うん、雲雀くんに会いに」
一瞬だけ、ペンの音がとまった気がした。
「雲雀くんはまだお弁当食べないの?」
「君には関係ない」
そっけなく返される。
「でも、食べないと体にわるいよ」
「僕の体調が君に悪影響を及ぼすわけでもないでしょ」
そっかーそうだよね、と言いながら抹茶オレにストローを刺す。
「あ、でも雲雀くんに倒れられるのはやだなぁ、心配しちゃうよー」
一口飲み、そう呟いたとき。
雲雀くんが、机を、叩いた。
「……ひ、ばり…くん?」
「……いい加減にしてくれる、煩くて集中できない」
そう言って私を見る彼の目は冷たい。
あたしは動けなくなって、声もでない。
「もう来ないでくれるかな。」
「………っ!」



あ、刺さった。





気付いたら夕方で、あたしは家のベッドに横たわっていた。
…あたしどうやって帰ってきたのかな。てかそもそも授業さぼったのか。
色々考えていると、枕が濡れてることに気付いて、それから自分が泣いてることに気付いた。
「……ばかみたい…」
付き合ってたわけじゃないのに、毎日通って雲雀くんに迷惑かけてそのあげく拒絶されてショックうけるなんて。
まったく何処の悲劇のヒロインなんだと自分で呆れてみたりする。
「でもすきなんだよー…」
再びこぼれ落ちるなみだ。
そのまま堕ちる意識に身を委ねた。

(どうか、どうかおねがいだからわたしをうけいれて)




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続編フラグ








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