ワンピース

□貴女以外何もいらない
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ずかずかと、廊下を大股で歩く。
ロビンの悪口言うなんて、あいつらにそんな資格無いのよ!ああ、むかつく、腹立つ。
そんな事を思いながら、帰ろうとしてたところに、
「ナミちゃん」
ロビンの声が響いて、私は何も考えずにその声の方へ向いた。
「ロビン!」
「ナミちゃん、一緒に帰らない?」
二コリと微笑むロビンが、可愛くて、綺麗で、一瞬世界が止まって見えた。
「あ、うん」
やっと搾り出した声は、やっぱり少し掠れていた。

「ねえ、ナミちゃん」
「何、ロビン」
「あなたは私の為に、怒ってくれるのね」
「……!みっ見てたの!?」
「ええ、ナミちゃんの大声が聞こえたものだから、少しだけね」
何それ、恥ずかしい!
ロビンは可笑しそうにクスクス笑って、私の頭を撫でた。
「も〜、ロビンひどい」
多分、私の顔真っ赤なんじゃないか。

「ふふ、嬉しかったのよ?ありがとう」
「……どういたしまして」

ロビンの綺麗な横顔を見ながら。
やっぱり、私には、ロビン以外なにもいらない。
そんな事を思った。
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