犬夜叉
□無の終わり
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『おまえは黙って従っていれば良いのだ』
犬夜叉達を殺せと言われたから、そうする。
私の生まれた意味が、そうだから。
それだけ。
なのに、
「神無!」
あの人達が私の名前を呼ぶ。
私は殺そうとしているのに。
あの人達は、私を殺そうとしない。
奈落の声がする。
「道連れにしろ!」――。
かごめの声がする。
「もう自由なのよ」――。
――終わり?
――自由?
私は、無。
何も感じない。
筈なのに――。
生きたい?
――――私は、生きたいのだろうか。
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