犬夜叉

□生と死のアイダ ―桔梗―
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私は、死人だから――。




犬夜叉、私はお前を愛していた、愛している。

そう、あの日からずっと、お前だけ。


お前もそう、なんだろう?

あの時、あの少女に会うまでは、ずっとそのはず、だった。


――かごめ、
あいつは私がしたかった事、すべてを。



犬夜叉、一緒にいたかった――。
けれど、私は死人。もう、この世のモノではない。どれだけ願おうと。何をしようと。



だから、犬夜叉、十分だ。
お前は私を愛してくれた。
私もお前を愛してる。それだけで――。


もうお前は、進んでいかなければいけない。
生きてるから、私とは違う。



犬夜叉は、この世を生きていく。
かごめと、共に。




私は、十分。
もう、魂は癒された。


さあ、見えない明日へ、生きている者達。
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