ネウロ
□君を想うよ
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君が誰を好きでも。
俺は君が好きなんだ。
君を想うよ――
「「あ」」
久しぶりに会った君。
「お久しぶり、匪口さん」
「おっす桂木ー、元気にしてた?」
「うん」
相変わらず、元気で、明るくて、可愛い。
だけど。
俺を通り過ぎる視線。
君のをその目は俺をミテイナクテ――。
なあ、桂木。
今お前が見てるのは、誰?
知ってる、ホントは知ってる。
でも、知らないふり。
「もーさぁ、仕事疲れやばいよ俺」
「大変そうですねえ、頑張って!応援してまーす」
「わぁ、他人事ぉ……」
「あははは、ばれた?」
今、話してるのは俺でも。
君が目で追う、そいつは、愛しい君の想い人。
桂木、の――。
ああ、ああ、考えたくない。だけどだけどだけど。
君への思いは消えるはずもない。
君が誰を好きでも。
俺は、君を愛してる。
ずっと、想うよ。