ネウロ

□恋をしました
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「桂木」
会った瞬間、名前を呼ばれた瞬間。
カラダの温度が急に上がっていくのが分かった。
嬉しくて、匪口さんの顔を見るだけで、真顔なんて保てなくなる。
「匪口さん……!久しぶり!」
「久しぶり、ったって二、三日しかたってないよ」
そういって笑う匪口さん。
あれ、そうだっけ?
ずいぶん、長く感じたのに。

全然会ってないんじゃないか、って気がしてたのに。
それは、私だけ?
「――――、」
(それは少し、悲しい、ような)

「でも、俺も寂しかったけどね。二、三日でも」
冗談めかして言うその些細な言葉に。
私の体温は、また高くなる。


あぁ、私はこの人が好きなんだ。


いつの間にか、気づいた。“大好き”。


私は、あなたに恋をしました。

ねえ、あなたは?


匪口さん、あなたは私を、
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