お題一
□嘘吐きな１５題
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05：怖くなんかない
桂木、桂木。
全て壊した俺のこと、
「俺が、怖くねーの？」
「怖くなんかない」
ああ、嘘つきだね桂木。震えてるよ、怖いんでしょ？怖い、って言えばいいのに。
そう言ったら、桂木も、俺が壊してあげるのに。
「怖くなんかないよ、だから、」
桂木の目がしっかりと俺をとらえた。
「一緒に、」
俺の手にふれた、とても暖かい桂木の手。
「かえろうよ」
ねえ、ひぐちさん。
震えながら笑った桂木が、とてもとても綺麗に見えて、俺は
「うそつきだなぁ、かつらぎ」
そんなことを呟いて、桂木の手を握って泣いた。
＊ ＊ ＊
なんか具体性の無いはなし。
シリアスにしようとするとなんでか匪口さんはちょっと病んだ可哀そうなひとになってしまうなぁ。
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