お題一
□「桂木ヤコで5つのお題」
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3.底知れぬ食欲
「よく食べるよね」
「そう、かな?匪口さんは食べないよね」
俺がパンをひとつ食べている間、桂木は弁当を七つ食べた。
俺みたいに好き嫌いも無いんだろう。本当に全部、綺麗に。
「桂木って何でも食べるよね」
「まあ、食べられるものなら」
「俺も食べてよ」
「え?」
そうしたら、俺は桂木の血肉になれるでしょ?
桂木と、一緒にいれるじゃん。
ぽかんとしてる桂木に、冗談だよ、と笑う。
「匪口さん」
「ん?」
「頂けるなら、食べますよ」
「え」
それからにっこり、桂木は笑いながら「冗談です」と言った。
「うん・・・冗談、ね」
冗談、かなあ。
八つ目の弁当に取り掛かった桂木を見る。
(本当に食べてくれそうだな――、なんて)
* * *
な、何が書きたかったんだろう……。
よく分からない文を、時々書きたくなります。
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