お題一

□付き合いきれない
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「さぶろーじ、課題手伝ってぇ〜」
「はぁ?!なあ俺前言わなかったっけ、もう金輪際お前の勉強の面倒見ないって言わなかったっけ。どうしようもないあほに教えるとか超体力いるんだけど。この前は何時間かかったと思ってんの?もう懲りたって、だから次は手伝わねえぞ俺んとこ持ってくんな、って言ったよな、言ったよ。しかも一昨日!」
「…………」
「きょとん、としてんじゃねぇぇえ」

「いいじゃん手伝ってやれば」
「しろべ一人で終わるわけ無いんだし」
近くで傍観していた左近と久作が面倒くさそうに三郎次に声を掛ける。
「てめぇらっ、他人事だと思いやがって!!つーか、そうだよ、そうじゃん。お前らが手伝えばいいじゃん!!」
「いやいや、ほら、僕らアレだよお前より成績良くないし〜」
「三郎次って、いっつも試験学年一じゃん?だったらドベの成績見てやるのが筋ってもんじゃん?」
二人は日頃試験で抜けない鬱憤を晴らすように、ここぞとばかり「僕ら三郎次くんには敵いませんから〜」とにやにや笑う。
「……!このやろうっ」
「ねえねえ、これなんてかいてあるの?」
課題の問題文すら読めない四郎兵衛に、三郎次は頭をかかえた。
「五月蝿いこの馬鹿。それくらい辞書引いて読め」
「ひーとーでーなーしー!!」
「……テメェ、捨てるぞ」



(……とか言いつつ、手伝うはめになってんのはなんでだ!?)
「もーっ全然分かんないよぉ!」
「だぁぁぁっ!!それさっき教えただろうがッ!?」





* * *
二年生が、なんだかんだお互い文句言いつつ一緒につるんでるのだいすきです。

あるサイト様の二年生がすんごく好みで、ホント尊敬してるんですが、やっぱ私では理想の二年生書けませんでした……。

101111
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