ワンピース

□甘い、
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「ロビンちゅわぁ〜〜ん!!遅かったですね、ささっ早くここに!」
スッと紳士らしくイスをひいて、ハートマークになった目でロビンを見つめるサンジ。
「ありがとう」
そのイスに座りながら、お礼を言うロビンに、サンジは
「あのクソマリモにヘンなコトされませんでした?自分が呼びにいけば、と後悔していますっ!」
とゾロを睨みつけた。
「おいクソコック。てめえじゃねえんだ、誰がンな事するか。フザけた事言ってんじゃねえ」
「何ィ!?マリモの分際でしゃべるんじゃねえよ」
バチバチと火花が散る中で、
「サンジ〜、メシィ〜!俺ハラへって死にそうだ、食べていいだろぉ?」
ルフィがよだれを垂らしながらサンジにすがりついたので、仕方なくケンカを始めるのを止めて、
「しょうがねえな、勝手に食え」
とルフィに目線をやって吐き捨てた。

「いただきまあす!!」
「綺麗に食べてよ、ルフィ」
がつがつとものにかじりつくルフィを見て、ナミが顔を歪める。
「もう!ルフィ汚いわよ。ふつーに食べなさいふつーに!」
「ふぁい」
食べ物を口に含みながら返事するルフィに、ナミは呆れたようにため息をついた。
その横でロビンが一口、料理を口に運んで微笑む。
「おいしいわ」
「そうですか〜?ロビンちゃんにおいしいと言われるならばいくらでもつくりますよぉ〜!!」
「ありがとう、コックさん」
再び、ロビンはサンジに微笑みかけた。
「うっほぉぉ〜!ロビンちゅわぁ〜ん〜〜貴女の微笑みは天使の微笑み〜〜!!」
「フフッ……」

そんな様子をゾロは無言で見ていた。
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