ヤンキー君とメガネちゃん

□可愛いと言われるのは、
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「まったく、なんで皆アタシの怖さがわからねえかな、女豹が一番ふさわしいだろ!そうに決まってる!!」
相変わらず帰り道でも熱弁しながら品川についてくる。
「なんっでそこまでこだわんだよ?」
ついにその熱に負けて、呆れ顔ながらも品川は凛風に尋ねた。
「そ、それはもちろん花さんの一番の、」
「あのさ、」
さらに熱く語ろうとする凛風の言葉を制し、静かに顔を見て話しかける。
「いいじゃねえか、褒められてんだからよ。お前、普通にしてりゃ可愛いって」
「〜〜っ」

普通にしてれば、なんて余計な言葉もついていたのだけど、そんな事は耳に入ってないみたいで、凛風は顔を真っ赤にして。
「うるせえ!可愛いって嬉しくないって言ってんだろッ」
それでも減らず口をたたく。
「お前よー……」
品川は呆れ顔をした。




本当は、結構嬉しかった。

お前にだけなら、可愛いって言われても、良いかもしれない。


凛風がそう思っていたことを、品川は知る由も無かった。
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