BOYZ LOVE

□酒に飲まれよ
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「シカマル。あのさ気づきたくなかったんだけど俺……






酒に飲まれよ






シカマルのこと好きみたいなんだ」

 目の前の下忍はカッと目を見開いて狼狽えていた。覚悟していたけれど、ショックの大きさは何の道変わらない。失恋は失恋なのだから。



「ちょ……ちょい待っ」

 シカマルはいきなりの告白にかなり動揺してる様だった。本気で返すべきなのかそれはそーいうことなのか、怪しいところだと彼は思っていた。



「ハハハ冗談だよ!」


 ハァーと途端に大きく溜め息を吐いた下忍をいつものおどけた調子のまま笑いながらカカシは虚無感に苛まれていた。




 この下忍と知り合ってしばらくになる。部下の同期、そして同じ上忍であるアスマの部下として知り合った。俺とアスマと同じようにナルトもシカマルと腐れ縁のようで、四人でたまにメシに行くことがあった。

 時々二人になると、彼はいつもは感じさせる、多少の子供っぽさを殺して聞いてくるのである。

 自分は忍に向いているのか、と。

 恐らくエリートである上忍の俺から何か言葉を掛けてほしいのだろう。担当上忍にはこういうことは、あまり話せないものだ。


「シカマルは仲間を信じられる。そのことが何より大切だし、それがチームワークでしょ。忍にとって最も重要なのはチームワークだよ」

 いつもこの言葉で助言は終わった。これを聞くと下忍は俺に深々と頭を下げ、困ったような笑顔を見せた。



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