短いはなし
□貴方が僕の起動スイッチ
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「AH…」
「こりゃダメだな。」
伊達と元親は目の前にいる半分死んでいるように机にうなだれている佐助を見て、
そう呟いた。
今日はレポート課題提出の最終日。そのため、幸村は昨日からずっと部屋に閉じこもって作業していたので、佐助とは1秒も顔を合わさず、(差し入れに行ったりもしたが、部屋の前に置いといてくれと部屋の侵入まで拒まれたので会ってない。)
それに学校に行こうと迎えに行けば、もう既に幸村は学校に1人で行っている始末。(幸村からちゃんとメールは入ってたけど)
そのために、佐助は昨日からずっと幸村に会っていなかったのだ。
「おい、課題提出期限終わったろ。誰か幸村呼んでこいよ。」
「さーすーけ元気だせよ、な?
てかどうするよ政宗。これから試合だぞ。佐助が使いもんなんなくなったらどーすんだ。」
午後一時から始まる他校とのバスケ試合。それに出るはずの3人なのだが、佐助は今のままじゃ全く使い物にならないだろう。
ちなみに佐助はバスケが2人よりも全然上手い。帰宅部のくせに。
「しゃーねぇ。元気づけてやるか。」
「OK!俺にまかせろ!
じゃあ幸村の真似するぜ!
ゴホンッ……元気出すでござるよ佐助!試合さえちゃんとやってくれればその後いつでもそれがしが掘りまくって犯してあげるでござる〜。今夜は寝かさないでござるよ!」
「ブハッ!馬っ鹿オメェ!掘られる方逆だろーが!多分…!つか似てねーし!何その不気味な裏声!ハハハハッ!」
「AH〜?そうだっけかァ?
つかそっくりだろ。普通に。」
「……死んでくれ、本気だ…」
ギロリと爆笑する元親と、馬鹿にする政宗の2人をギロリと睨みあげれば、政宗がOH!sorry,sorry猿、とまたもや馬鹿にしたように呟いた。
「そんな冗談は置いといて、これやるよ。この子ちょっと幸村に似てね?」
「え、マジ?あざーっす。」
そんな政宗の差し出したエロ本を明るい口調で頂く佐助。(でも顔は伏せているため、表情は見えないが。)
そんな時だった。
「佐助ぇえええ!!」
「旦那っ!!??」
幸村の佐助を呼ぶ大きな声で一気に覚醒する佐助。
「昨日と今日はすまなかったな。でも課題ちゃんと提出できたぞ!あと昨日の差し入れの団子も美味であった!」
「旦那ぁあ、もう全然会えなくて俺様寂しかった!昨日の夜旦那の家に行った時、一回くらい顔見せてくれたって良かったのに…」
「だって…お前が部屋になんて入ってきたら、課題をやるどころではなくなってしまうだろう…?……夜だったし…///」
「だ…旦那ぁああvV」
「ちょ…佐助…元親殿と政宗殿がおられるというのに……んんんっ」
元親と政宗の目の前で濃厚な口付けを交わす佐助と幸村。
(AH…目の前で見せつけてくれるじゃねぇか。)
(……つか佐助何かこっち見てるぞ?)
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