BLACK SLEEP
□艦内隠れ鬼
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いつもいつもいつもいつも。
変わらないゲームに、変わらないスコア。
変わらない艦内に、変わらないお仲間。
調合が多少変わってるはずの薬の味ですら、変わらないように感じる。
唯一の刺激である戦闘時間だって、もちろんずっと続くわけじゃないから。
それ以外の空き時間なんて、ボクにとっては地獄同然。
―――超、退・屈。
【艦内隠れ鬼】
事の始まりは、ボクの一言。
ボクと同じように本を投げ出したオルガを、自分と同じ胸中だと察したボクは、オルガにある提案をした。
「ねぇオルガ、ボクとイイコトして遊ばない?」
ゴトンッ
瞬間、ソファに寝そべっていたシャニが床に転げ落ちた。
「…………………シャニ?;」
シャニはアイマスクを剥ぎ取って、騒がしいイヤホンも耳から引き剥がすと、物凄い形相でオルガに掴みかかった。
「…………オルガてめェ、蜂の巣決定」