電流痕
□愛しいキミに「電流(アイ)」を
1ページ/1ページ
「種を植えよう」
「水を………」
ミズヲ………………………
やがて芽が出て、花が咲き、一番美しいトキを迎える。
なんて、愛しい。
命を握られ、怯える輝きのなんと美しいことか。
育てたのはボク。
生かしているのは、ボク。
殺すのも、ボク。
ボクのじゆう。
「フフフ…………フハハハッ」
植木バチに満たされた土に、水を溢れるほど注ぐ。
気づけば、ボクの手にはスタンガン。
興奮が四肢を満たす。
ボクは快楽主義者だから。
止メラレナイ。
止マラナイ。
ああ、なんて………
――――――バチンッ。