贈り物

□『sweet sweet sweet』
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「「━━━━━っっ!!」」

『その瞬間、世界は止まる』

「「ッッわ━━━っっ!!」」



 ◇ ◇ ◇



何でこうなったかな?確か、次の授業の資料を取りに社会科準備室へ獄寺くんと二人で。

世界地図なんて、何であんな高い棚に置くかな先生。
背伸びしても届かないなんて、オレが平均的二年生よりもチビだと言いたいのか。
「俺が取りますよ、10代目!」
張り切って腕を捲る獄寺くんが背後に立つ気配に緊張したオレ、
「いいよ獄寺くん、大丈━…」

ガタンッ、 と備品にぶつかり倒れ込みそうになって、━━そのまま、獄寺くんに抱き締められた━━

(━…じゃないっっ!!)

唇、が。

「「ッッわ━━━っっ!!」」



 ◇ ◇ ◇



(すげー!すげー!すげーっっ!!柔らけ…っっ)

(…キス、しちゃった…)

パニクる獄寺くんと、恥ずかしくて溶けちゃいそうなオレ。
…実は付き合いだして1週間のオレたち。まだ手も握ってなかったの、に。
(驚いたけど、嬉しかった)
嬉しかったんだ。
…それなのに獄寺くんは、
「スイマセン、スイマセン!10代目!!」
俺はなんて不埒なことをぉっっ!!

とか言いながら頭をガンガンぶつけて土下座してきて。

…ねぇ、それちょっとどういうこと!?

オレはだんだん腹がたって微ハイパーモード。

「…獄寺くんは、そんなにオレとキスしたくない?」
軽く睨んだオレの眼にはちょっと殺気が込もってたかもしれない。

「えぇっっ!?まさかそんなハズないじゃないですか10代目ぇ!」

「…じゃあ、何で謝るの?」

泣きそうだった眼が熱を帯びてオレを見る。
「…一度触れたら、とまりませんよ?いいんですか?」

「ッッ!! 

……悪かった。ゆっくり行こう?…ゆっくり、教えてよ」

何てったってオレたちはまだ、青少年、ですから。




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*…甘酸っぱくなってますかね(^_^;)ι
 

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