贈り物

□『monopoly』
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(夢を見た━…)

金色の波打つ髪をなびかせ佇む少女の夢。
━…はっきりいって気に入らない。

 † † †

プァ、パァっと鳴るクラクション、事務所から少し離れた所を歩いていたキョーコは思わずそちらに視線を向けた。
「Σえぇっ!?つッ敦賀さん!?」

公衆の面前でパワーウィンドウを下げて、「やぁ、最上さん、こんにちは」なんて!
トップスターの自覚があるんですか!?あなたはぁぁ!

「事務所まで行くんだろ?俺もそうだから、乗って?」

「いえ!大丈━…、
Σよっよろしくお願いしますι」
キラキラスマイルはやめてください!周囲に無駄に被害者が出ますからっっ!

 † † †

(━…あぁ、これは夢だ)
わかっていた。

これは夢、幾度となく繰り返される、甘い、非現実的な空間。
仄暗い、だけど周りの様子はぼんやりとわかる。
色とりどりの薔薇と、泉。
微かな光を放つ。空には蝶が舞って。
 
目の前には金色の長い髪をなびかせ佇む、青い瞳、透ける肌の彼女━…

「━…最上さん」

いつものクルクル変わる表情のあの子と違う、内面を見せない、不思議な表情の。

「君は夢の中でも、思う通りにならない…」

視線を合わせても、動かない表情、仕草…

ふと、彼女の視線が動く。その先の茂みの中にいる人物は━…

(━━…ッッ!!)

歩みだそうとする彼女の腕を掴む。
「行かせない…行っちゃダメだ」

腕を引いて、閉じ込める。絡まる瞳、縮まる距離。
「アイツなんかに渡さない━…」

君は、俺のものだ。

 † † †

「━…そう言えば、見たよ?例の、プロモ」

「へっ?はっ!?」
プ、プ、プロモってアレかしらιヤだなぁ、敦賀さん、アイツの話題になると怖いんだもの…ι

「…あんまり綺麗にならないでね…?」

「…はっっ!??」


神様にだって渡さない。
━…君は、俺だけのものだ。
 
━━━━━━━

リクは、プロモの感想をキョーコに言う蓮♪(本音をポロリ)でした。
蓮キョは久しぶりで楽しかったですo(^-^)o
相互、ありがとうございました♪
 
 

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