短編小説@
□『それは祈りにも似た』
1ページ/1ページ
「止めろぉおっ!!」
慟哭にも似た願い。傷付き、血を流しても立ち上がる細い身体。
「━…じゅう、代、目ッッ!!」
守らなきゃいけねーのに、俺は…っ!
(手足が折られて動け、ないっ)
それでも這うようにズッと近づく。
「━…来るなっ!!君は、君たちは、オレが必ず守るから…っ」
叫び声、10代目の。
周囲には、倒れた山本や笹川の姿…
(━…10代目…っ!!)
漆黒の空間に焔を纏い、強い意思をたたえた瞳で前を見据えて…
青く光るグローブ、立ち向かい、凛と立つ。
(貴方…が…)
悲しいくらい綺麗な━…綺麗で。この状況でさえ、貴方の尊厳を、どこも傷つけたりなどしない。
爆音。空間を切り裂く。
何度でも立ち上がるその傍に、何故俺はいない!?畜生、畜生、畜生…っ!
(待ってて、下さい)
今その傍らへ行くから。
ズッ
(10代、…目)
《例えばこのまま一緒に果てることが出来るなら、それもまた幸せだと思えるのです》
━━━
あぁあ、格好いいよぉお(ToT)余りの格好良さに悶えまくり"(ノ><)ノ
本屋で壊れましたιι