妄想小説
□黒髪… アレリナ小説★完結
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「嘘じゃないですよ…ただ、言えないだけ……」
−−−−アレン君はいったい何を考えているの?
もっと私に教えて欲しいのに……
それがどんな些細なことでもいいのに…
お願い……
私まで囲いの外に追い出さないで
そんなやさしい顔で笑わないで−−−−
「でも、リナリーの髪が好きって言うのは本当なんですよ」
アレンは胸にかかるリナリーの髪をそっと掴み、すべすべとするその黒髪にKISSを落とした。
「リナリーが僕の上で乱れると、髪が厭らしく僕を愛撫するんですよ」
「あ、アレン君のバカ!!!!!!!」
「リナリーが言ったんですよ、隠し事はしないでって」
「そういうことじゃなくって/////」
「じゃぁ、どういうことを言って欲しかったんですか?」
「も、もう……アレン君なんか知らない!!!!!!」
アレンの上から飛び起きて、リナリーは服を整え始めた。
アレンに背を向けて、服を着ていたら、なぜか涙が浮かんでくる。
なぜ涙が出てくるのかわからない………。
−−−−−−アレン君のバカ!!!!!!!
散々、心の中で叫んだ。
声に出してしまったら本当に涙が出てしまいそうだったから。
何度も何度も目をしばたいて、涙がこぼれない様にする。
しかし−−−−−
「ごめん、リナリー……」
アレンが背後からリナリーを抱きしめた。
声を殺して泣いているリナリーを、抱きしめた。