遊撃士に憧れる少女エステルは、兄弟同然に育ったヨシュアとともに正遊撃士となるため、生まれ育った故郷の街ロレントを旅立った。
リベール各地を訪れるエステルたちを待ち受けていたのは、様々な人々との出会い、そして行く先々で起こる不可解な事件。数々の出来事が一本の糸で結ばれた時、リベール王国をめぐる巨大な陰謀が明らかとなる。

様々な困難が立ちはだかるも、多くの人に助けられながら
エステルたちは、リベールを揺るがす陰謀 ──クーデターを阻止するのだった。


晴れて正遊撃士となったエステルとヨシュア。
女王生誕祭の活気に沸く王都グランセルを歩きながら
エステルは自分の中にあるヨシュアへの想いをかみしめていた。
旅の途中、自分を支え続けてくれたヨシュアは、
エステルにとって、これまで以上にかけがえのない存在となっていた。





だがその夜、
ヨシュアはエステルに自分の正体と過去を打ち明ける。
そこで語られる驚愕の事実──。




「出会った時から……君のことが大好きだったよ。」
「──さよなら、エステル。」


そういって、少年は少女の前から姿を消した。
少女の手元には少年のハーモニカだけが残されていた。





姿を消した少年を探すため、少女は旅立ちを決意する。









《身喰らう蛇》


クーデターの背後で暗躍していた謎の結社は
ついにその正体を現してリベール全土に混乱を引き起こす。

炎上する王都グランセル。迫り来る巨大戦艦。
《輝く環》はその楔から解き放たれ、リベール王国は最大の危機を迎える。


《結社》の陰謀を阻止するため、そして姿を消したヨシュアを探すため、
正遊撃士となったエステルの新たなる旅が、今始まる──!





「あたしはあきらめない。もう一度あいつと会うまでは――。」



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