Others
□水のようで
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小馬鹿にされた事は落ち着けは寧ろどうなっても良かった。
彼女は何も喋らずただ俯く。
「なに…?」
彼女をじっと見ていた僕を不思議がる様にみた。
「いえ…」
なんとも無いと言えば嘘になる…
「あの…何で貴方はそんなに絶望しているのですか?」
思わず口に出してしまった。
彼女はじっと僕を見そして急にくすりと笑った。
「何でだろうね。まぁ…昔いろいろあったのもあるんだろうけど」
彼女と出会ったのはほんの最近。
只の僕の興味だった。
楽しそうと言う本当にそんな感情だったのに何時しか不安になっていた。
「只…此の世界に居たくない。此の世界が嫌い。皆嫌いなの」
そう冷たく言いはなってしばらく茫然自失と僕を見る。
「ならいっそ…」
こんな世界なら壊してしまえばいいんじゃないですか?
不安だった。
どうしようも無く不安にはなっていたのだ。
彼女は何時からか毎日生気無く生きていて。
いつか消えてしまうのではないかと思ってきた。
でも、結局は
僕と彼女が望んでる事は一緒じゃないかならば
「僕が貴方の望みを叶えてあげますよ」
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